子どもと向き合い、自分を見つめ直す
私は大学進学を機に岩手県に来て、そこで初めてYMCAの存在を知りました。大学入学当時、教員志望だった私にとっては、子どもと関わることのできる機会が少しでも増えればと思い、ボランティアリーダーとして活動に参加し始めたのがYMCAとの出会いでした。水泳や体育教室、野外活動などいろいろな活動を子どもたち、リーダーたちと一緒にやっていくなかで、純粋にもっとこの子たちと関わり続けたいと思ったこと、子どもたちと関わっていく中で今までとは違った自分が見えてきたことが大きな要因となって、大学を卒業した後もYMCAで働かせていただくことになりました。
現在私は、ぷらいむ・たいむ盛南校に所属し、平日は学童で子どもたちと遊んだり勉強をしたりして過ごし、月曜日には水泳教室、土曜日には体育教室に携わらせていただき、充実した日々を送っています。特に学童で過ごす時間は、学校の先生とはまた違う目線で子どもたちと関わり、本気で遊んだり、時には本気で怒ったりもしながらというとても賑やかなものです。そして、子どもたちと関わってきた中で強く思うのは、子どもたちは私たちの鏡である、ということです。私たちが身のまわりの整頓が出来ていなければ、子どもたちに「自分の荷物を整理しよう」と声をかけても子どもたちには全然響きませんし、普段から良いことも悪いこともしっかり話したり、一緒に楽しく遊んだりして関係性を構築していかないと、いざ大切なことを伝えたくても子どもたちにはほとんど伝わりません。
私たちの日頃の行動が、すべて子どもたちの行動にも表れるんだということを痛感しています。では子どもたちにこちらの意図を伝えるにはどうしたらいいのか、自分たちが普段からどんな風に行動し、過ごせば良いのか、自分を見つめ直すきっかけを子どもたちはいつも与えてくれているのだな、と感じています。
こうした環境で、これからも子どもたちと一緒に私も成長していくことができれば、と感じています。
星野 太志 盛岡YMCA 盛南センター職員(岩手大学教育学部卒)